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ホテルの夜間問い合わせを取りこぼさない一次対応の作り方

ホテルの夜間問い合わせを取りこぼさない一次対応の作り方

結論

夜間の問い合わせ対策は、夜勤を増やすことではありません。夜間に届く質問の大半は、施設側で確定している情報の確認です。この部分をWebサイト上で答えられるようにしておけば、深夜に人を待たせずに済みます。残りの「判断が必要な相談」は無理に答えず、内容と連絡先を受け取って翌朝いちばんに担当者が返す。夜間に必要なのは即答ではなく、受け止めたことが相手に伝わる状態です。以下で設計手順を示します。

夜間に届く質問は何が多いか

宿泊施設の夜間問い合わせは、時間帯で性質が変わります。

時間帯 多い内容 一次対応の方針
22時〜24時 到着が遅れる連絡、チェックイン最終時刻、館内設備の確認 確定情報を即答し、遅延連絡は受け取って夜勤・翌朝へ渡す
0時〜5時 翌日以降の予約検討、料金やプランの確認、アクセス 公開済みの情報を即答し、空室の照会は翌朝へ
5時〜8時 朝食時間、チェックアウト、当日の天候にともなう相談 確定情報を即答し、個別対応は担当者へ

深夜帯に多いのは、実は当日の宿泊者ではなくこれから予約を検討している方です。ここで返答がないまま朝を迎えると、他の施設で決まっていることがあります。この取りこぼしの構造は「営業時間外の問い合わせを取りこぼさない仕組み」で整理しています。

夜間に答えてよい範囲を決める

答えてよいのは、時間帯によって変わらない確定情報だけです。

答えてよい

  • チェックイン・チェックアウトの時刻、受付の最終時刻
  • 朝食の時間と場所、大浴場や館内施設の利用時間
  • Wi-Fi、駐車場、アメニティ、喫煙区分
  • 最寄り駅からの経路、送迎の運行時刻
  • 公開済みのプラン内容と料金、キャンセル規定の記載内容

答えない(翌朝、担当者が返す)

  • 空室状況、料金の個別見積もり
  • 予約の変更・キャンセルの実務
  • 早期チェックイン、レイトチェックアウトの可否
  • アレルギーや体調にかかわる相談
  • 設備の不具合、緊急性のある連絡(電話番号の案内を優先します)

最後の1つは特に重要です。館内で困っている宿泊者からの連絡は、チャットで受けるのではなくフロントの電話番号をすぐ示すのが正解です。夜間の緊急連絡先を回答に含めておいてください。

夜間に答えられない質問の受け止め方

「翌営業日にご連絡します」で終わらせると、相手には放置されたように見えます。次の3つを含めると、待ってもらえる返答になります。

  1. いつ返すか。 「明朝9時以降、順番にご連絡します」と時刻で伝える
  2. 何を先に聞くか。 希望日、泊数、人数、連絡先を先に受け取る
  3. 急ぐ場合の代替。 至急のご用は電話番号へ、と明記する

MOVIAでは、AIが答えられない質問は担当者へメールで引き継ぎます。上記2で先に聞いた内容がそのまま引き継がれるため、朝に担当者が見た時点で「何を確認して返せばよいか」が揃っています。やり取りが1往復減るぶん、朝の返答が早くなります。

朝いちの運用を決める

夜間対応の成否は、朝の30分で決まります。

  • 受信箱を見る担当者と時刻を固定する。 「9時に前夜分をまとめて確認」と決めます
  • 返答の順番を決める。 到着予定が近い方、予約検討中の方を先にします
  • 返した内容を登録する。 同じ質問が来たら、次はAIが答えられるようになります

3番目が、夜間対応をだんだん軽くしていく仕組みです。MOVIAでは担当者の回答をAIが学習して次回から答えられるようになるため、運用を続けるほど翌朝に残る件数が減っていきます。

効果の見方

夜間対応を入れたら、次の3つを1ヶ月単位で見てください。

  • 夜間(22時〜8時)に届いた件数
  • そのうちAIが答えた件数と、担当者へ引き継いだ件数
  • 引き継ぎ分の平均返答時間

引き継ぎ件数は、最初は多くて構いません。回を重ねるごとに引き継ぎの割合が下がっていれば、登録した情報が効いているということです。繁忙期の電話が集中する時間帯の分散については「繁忙期の電話対応をWeb一次対応で分散する仕組み」もあわせてご覧ください。

気をつけたいこと

夜間はスタッフの目が届かない時間帯です。だからこそ、登録情報の鮮度が結果に直結します。臨時休業、朝食会場の変更、大浴場の点検——反映を忘れると、誰も見ていない夜中に古い案内が続きます。変更が決まったその日に直す担当を決めてください。

そして、AIが答える範囲は登録・確認された情報の中だけです。判断が必要な相談は担当者へ確実に渡し、緊急の連絡は電話へ回す。この2本の逃げ道を用意しておくことが、夜間対応でいちばん大切な備えです。頻出質問の整理は「宿泊施設でよく聞かれる質問30選と答え方」が出発点になります。

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