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AIチャットが答えない場面をどう設計するか——有人引き継ぎの条件と導線

結論
AIチャットの品質は「どこまで答えるか」だけでなく「どこで人へ渡すか」で決まります。個別判断・クレーム・緊急・予約変更のように、登録情報だけでは答えるべきでない問い合わせは、AIが無理に回答せず担当者へ引き継ぐのが安全です。大切なのは、引き継ぐ条件を導入前に決めておくことと、渡した会話を取りこぼさない導線を用意しておくことです。
AIが答えない場面を先に決める
MOVIAは、店舗や施設が登録した情報の範囲で一次対応するチャットです。そのため「登録情報にない」「事実確認が必要」「判断や責任を伴う」問い合わせは、AIが答える対象から外して人へつなぐのが基本になります。具体的には次のような場面です。
- 緊急・安全に関わること:体調不良、設備故障、鍵の紛失など。無理に案内せず即時に有人へ。
- クレーム・謝罪が必要なこと:AIの定型文で済ませず、担当者が状況を把握して対応します。
- 個別判断が要ること:アレルギーの可否、早期チェックイン、団体利用など。可否を断定せず、対象と希望を店舗・施設へ確認する案内に留めます。
- 予約の変更・確定・決済:AIは手順や窓口の案内までとし、確定操作はフォームや担当者へ誘導します。
「AIができること」と「人が判断すること」を分けておくと、回答の誤りと過度な期待の両方を防げます。
引き継ぎ条件を事前に設計する
引き継ぎは、その場の判断ではなく事前ルールで動かすと安定します。整理の手順は次の通りです。
- 直近の問い合わせを棚卸しし、「AIで完結」「条件付きで案内」「即時に人へ」の3つに仕分ける。
- 「即時に人へ」の質問には、渡す先(フロント・電話・フォーム)を1つずつ決める。
- 条件付きの回答は、断定せず「確認して折り返す」導線に統一する。
- 引き継ぎ時にAIが伝える一次メッセージ(お詫び・次の行動)を用意する。
- 見直し担当と更新日を決め、新しい質問が出たら仕分けに追加する。
取りこぼさない導線の作り方
引き継ぐと決めても、渡した後に会話が止まっては意味がありません。夜間や営業時間外に届いた問い合わせも見落とさないよう、通知先と次の一手を決めておきます。営業時間外はその旨を伝えたうえで、翌営業日の折り返しや別窓口を案内する形が現実的です。多言語や予約サイトとの連携が必要な場合は、対応範囲や連携の可否を導入時に確認してから案内文に反映します。回答範囲そのものの整理は「飲食店の電話問い合わせを減らすFAQ設計」、導入前の確認事項は「WebサイトへAIチャットを導入する前のチェックリスト」も参考にしてください。
よくある質問
Q. AIが勝手に予約を確定させてしまいませんか。
A. 予約の確定は行わず、手順の案内や予約フォーム・担当者への誘導に留める設計を推奨します。確定操作はAIの対象外とすることで、行き違いを防げます。
Q. アレルギー対応の可否をAIに答えさせても大丈夫ですか。
A. 一律に対応可能と断定させず、対象食材と希望内容を店舗へ確認するよう案内し、最終確認はスタッフが行う運用が安全です。
Q. 引き継いだ会話が放置される心配はありませんか。
A. 引き継ぎ条件ごとに通知先と次の行動を事前に決めておくことで、取りこぼしを減らせます。営業時間外は折り返しや別窓口を案内する形にしておきます。
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